■人と人との結びつきが生まれるところ
ぐっすり眠り、青汁で目を覚ます。濃度十七パーセントの出来立て豆腐は驚くほど濃厚。広大な敷地、そこで育つ作物、随所に配置された工房など、どれもが快適な宿泊、旅の愉しさを満喫させてくれる。
しかし僕は、この『ふかほり邸』で働く人たちの英気に満ち溢れた笑顔と、ひとところにじっとしていない動きこそ、この宿の真髄ではないかと思った。料理がおいしいのは、もはやここでは当たり前である。もてなしという言葉では表現しきれない、働く人たちの精神の運動が僕の心や身体に響いてくる。
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食事の後の温泉、部屋で風や植物などが奏でる音を聞きながら過ごす時間、翌朝の朝食。。。実は、この宿で得ることができる満足感は、スタッフの方々の心遣いによるところも大きい。 |
内田さんが「ここに働く人は家族のようなもの」と話した言葉は実感である。それは決してノスタルジーではない。日本の原風景の中で、しっかり生き、自分の立ち位置を見極める。そうしたことを心身で実感し、体験できるのがこの宿なのである。
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