head ソトコトへ セディナへ
  • home
  • column
  • sellection
  • shopping
  • contri
農家のファミリービジネス研究会
80名ほどの参加者のうち25名が女性だった「農家のファミリービジネス研究会」発足記念イベント。女性のファミリービジネスへの関心の高さを感じさせた。
右は宮治さん、左は中沢さん。

家族経営を行う農家の本音を語り合う場に。

発足記念イベントの第1部では、ファミリービジネスについての取材を重ねるジャーナリストの中沢康彦さんと宮治さんが対談を行った。中沢さんは、「ファミリービジネスの強みは、会社と家族が重なっているので、あらゆる手を打って存続させようと努力する姿勢にあります。事業承継後に何を残し、何を変えていくかも重要です」と、実家の農業の強みを把握する重要性を説いた。また、「農家の奥様が加工品をつくって販売したり、農家レストランを経営したりという事例も増えています」と、ファミリービジネスにおける女性が果たす役割の大きさも強調した。
 第2部の「経営なんでも相談会」では、静岡県富士市で製茶業を承継した本多英一さんと、東京都練馬区で野菜農家を承継した加藤博久さんが登壇。本多さんは、「就農後、高齢化などで生産が難しくなった農家の茶園を管理するようになり、茶園は5ヘクタールに広がりました。利益率は上がったうえ、自分が本当につくりたいお茶がつくれるようになりました」と語った。また、富士山頂の郵便局から茶葉を封書に詰めて郵送するプロジェクトも行っていて、「お茶の流通に対する新しい価値を発見できました」と、チャレンジすることの大切さにも触れた。

/家族経営の農業を語った加藤さん(右)と本多さん(左)。
家族経営の農業を語った加藤さん(右)と本多さん(左)。

一方、都市農家の加藤さんは、限られた広さの畑でどれだけ収益を上げるかが就農時からの課題。「実家の畑の強みは都心からのアクセスのよさ。収穫体験や料理イベントなど消費者参加型の農業を始め、フェイスブックをフル活用しながら続けています」と加藤さん。「将来、子どもが農業の道を選べるくらいの収入を得たいという思いもあり、今後はイチゴの生産も始めます。全体の利益目標は年間1000万円。そのために、代々生産してきた練馬大根をやめるべきか、父親と喧嘩しながらも考える毎日です」と本音を語った。
 東京のメーカーに勤める参加者の因利嘉子(いんりかこ)さんは、「将来的には実家の田畑がある福岡で帰農し、体験型の農業を始めたいです。今はその準備期間です。加藤さんのお話が参考になりました」とコメント。長崎県から参加したアスパラ農家の許斐民仁(このみたみひと)さんは、「質問でも挙がっていましたが、農家の休みの取り方に関心があります。悩んでいることは皆さん同じだなと共感しました」と話した。

体験型の農業を始めたいです!
ぷりんセス・エッグ
福岡県の実家に定期的に戻って米づくりを行っている因さん。
 
参加者の悩みに共感しました!
ぷりんセス・エッグ
長崎県壱岐市から参加した『このみ農園』の許斐さん。

昨家族経営の農家ならではの悩みや経営課題を講師や仲間と相談しながら解決に導く場、「農家のファミリービジネス研究会」をスタートさせた『農家のこせがれネットワーク』の活動を、AXUプログラムを持つことで応援したい。

中沢康彦さん 写真 中沢康彦さん
なかざわ・やすひこ●1966年新潟県生まれ。日本経済新聞電子編集部次長。
著書に『星野佳路と考えるファミリービジネスマネジメント』など。

読み物

高知が生んだ植物分類学の父。牧野富太郎のアートな植物愛

「ボルネオ」傷ついた森の直し方。

新潟、薬膳ツーリズムを体験する。

南米アマゾンの多様性。「緑のジャングルと赤い魚

原生が残る照葉樹林を歩く。「綾の森」へ。

秋田のお米、おいしさのヒミツを探りに。

火の国のお米を巡る旅。


ソトコト


1 2

Copyright © Cedyna Financial Corp. All rights reserved.