
多様な生命のゆりかごであるアマゾン川。
そこに生育・生息する動植物種は豊富で、
まだ知られていない種も含め、
地球の最後の生物多様性の宝庫とも呼ばれている。
失われゆく自然と、それを守る試み……。現地からのレポートです。
南米・アンデス山脈の雪解け水から始まり、全長6700キロともいわれる、世界最大級の河川、アマゾン川。この流域に広がる、水、水の世界、そして緑のジャングルは、多くの生命の多様性を生み出してきた。
また、そこに生きる人々もその多様性の中の一つの生命体として、他の生命と共存してきた。人々は、この川の恵みで暮らしを営んできた。
アマゾン川流域の先住民は我々と同じ、モンゴロイドである。遥かベーリング海を渡り、アマゾンにたどり着き、住み着いた。しかし、今はその後の侵略者と移住者との混血が住民の大半を占めている。
文明のアマゾンへの侵略は激しさを増しているが、今もかろうじて自給の暮らしができるのは、アマゾン川の豊かさのおかげである。しかし、今、それすら危機にさらされている。
アマゾンには、世界に類がないほどの多種多様な植物があり、魚類も、その数は未だ不明といえるが、2500〜3000種はいるだろう。私自身も多く発見しているし、今も新種の発見が期待できるところは、アマゾン川流域だけだろう。さらに世界最多の鳥類が生息し、その鳥を介して多くの植物の種が移動する。そしてジャングルのなかに、豊かな果実が実ることとなる。
ジャングルに棲むサルや昆虫も同じ役目を果たしてきた。さらに雨期の大増水は肥沃な土を運ぶ。それはさらなる豊かな土地の形成を促してきた。
地球上で最大の水資源の宝庫と称されるアマゾン川。南米大陸を横断するこの大きな川は、Mega-Diversity南米大陸を象徴する。
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