
毎日の美味しい食事の向こう側には、食べ物を育む豊かな自然が広がっています。人間にとって欠かすことができない食を通して、私たちは環境問題に向き合うきっかけを得ることができるのではないでしょうか。
食卓で繋がる人と自然をテーマに『オテル・ドゥ・ミクニ』の三國清三シェフにお話を伺いました。
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三國清三(みくに・きよみ)
『オテル・ドゥ・ミクニ』オーナーシェフ。1954年北海道生まれ。74年に渡欧、フランスの3ツ星レストランなどで修業を重ね、85年に東京・四ッ谷に『オテル・ドゥ・ミクニ』をオープン。近年では、子どもたちの味覚を育てる食育活動や、東京の伝統的な江戸東京野菜をふんだんに使ったフレンチの展開などに、精力的に取り組んでいる。
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濵 芳樹(はま・よしき)
1970年株式会社東海銀行入行。同行取締役、常務執行役員などを経て、2007年三菱UFJニコス株式会社取締役兼専執行役員に就任。08年株式会社セントラルファイナンス顧問、代表取締役副社長 副社長執行役員を務め、09年同社と株式会社オーエムシーカード、株式会社クオークの合併によって誕生した株式会社セディナの代表取締役副社長執行役員に就任。
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濱 最近、食べ物に季節感がなくなったと感じています。スーパーに行くと、一年中同じ物が並んでいます。私は諏訪湖の近く、長野県の上諏訪で育ったのですが、夏ですとトマトやキュウリ、トウモロコシなどを、父親が近所の家庭菜園で作っていました。洗練された味ではありませんでしたが、トマトを食べれば夏が来たなと感じていましたし、あの青臭い味が懐かしく思い出されます。
三國 確かに、あの青臭さね。本来、トマトは甘いものではないのに、消費者が糖度!糖度!と甘さに注目し、「イチゴが美味しい」と言えば、農家はハウス栽培で一年中イチゴを作る。スイカが食べたいって声を聞くと、季節に関係なく作ってしまう。その結果、自ら旬を崩しているんですよ。人間は優秀だから、技術を進化させて何でも作れるでしょ。先日、農家の人と話しをしたら、お爺ちゃんお婆ちゃんが、種無しの甘いみかんを、作ってくれって言うんです。
濱 種無しのほうが食べやすいからですか?
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