
多種多様な動植物が棲息するボルネオ島。
今、この島では、アブラヤシのプランテーション開発のために
熱帯雨林が伐採され、生物多様性が脅かされています。
傷ついた森を直すため、できることは?
いま必要なことは、緑の回廊をつくること。
そして、そのために、持続可能なパーム油を使うこと。
川岸の木をつたって移動するテングザル。広い空に向かって、気持ちよく羽ばたくサイチョウ。光を多く取り入れるため、巨大な葉っぱを広げる不思議な植物。ここは、1万種以上の動植物が生きる熱帯雨林、ボルネオ島北西部に位置するマレーシア領サバ州の森。川辺からジャングルを眺めると、鬱蒼とした深い緑に圧倒される。
サバ州最大の流域を持つキナバタンガン川を、ボートで下っていくと、驚くのは生物の多様性だけではない。熱帯雨林が突如、見渡す限りのアブラヤシ・プランテーション(農園)に変わるのだ。WWFによると、1980年代75%だったボルネオの熱帯雨林は、2005年に50%まで減少したという。
アブラヤシから採れるパーム油は、現在では、世界でもっとも生産される植物油となり、ボルネオに置ける重要な産業として定着。日本でも、お菓子や揚げ油など、多くの食品に使用されており、私たちは、気づかぬうちにパーム油を口にしている。
プランテーションによって分断された森。このままでは野生生物は行き場を失う。だが、だからといって、単にパーム油の使用を否定しても、解決策にはならない。現地の産業と自然を維持する、根本的な解決策が必要なのだ。

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